Lをお菓子で釣ってみるテスト


  「とりあえず、これを着てくれ。話はそれからだ。」
 そう云って差し出したセーラー服を見た途端、Lはそろそろと腰を上げた。
「――帰ります。」
「待て待て、ただでとは云わない。……これを見ろ!」
 うんざりと振り返ったLの目が途端に輝いた。そう俺が取り出したのは
モロゾフのサマーギフトセット。カスタードプリンにチーズケーキ、生チョコレートムースなど
それぞれ五種類のデザートを詰め込んで、5,250円(税込)。
今回のお願いは困難を極めるだろうと予想していたので、予め用意しておいたのだ。
大枚叩いただけあってLは、もはやそのデザートのセットに夢中だった。
こいつなら、一日で食いかねない。(ちなみに数的には20個ほど入っている)
「……どうだ? 着る気になったか?」
 尋ねると、Lはちょっと我にかえったように顔を上げた。
いっちょ前に嫌そうな顔をしている。
「……。」
「そんな顔すんなよ。そうだ、事が済んだらミスドも買って来てやる。
ポン・デ・リング好きだったよな、L?」
 ダメ押しすると、Lは押し黙ったまま俺が差し出したセーラー服に手を伸ばした。





「……着ました。」
 目の前の情景に俺は神に感謝した。なんだ、これ。正直たまらんぞ。
一応、男だからと大きいサイズを買ってきたのだが(これも高かったよ、でも悔いはない)
Lは結構上背があるため、丈が充分に足りていなかった。
シャツからは白いお腹が覗いているし、プリーツスカートから覗く太腿は本当に
ギリギリなぐらいギリギリだった。きっと、屈んだら見える……。
(くあー、齧りつきてぇ……!)
 もはや麻痺しまくった脳でそんなことを考えながら、俺はぐっと堪えた。
このまま後ろからガンガン突き上げるのも素敵だが今回の本当の目的はそれじゃない。
俺が手招きするとLはそろそろ近寄ってきて、スカートの裾をぎゅっと下に引っ張った。
何だよ、萌えるからやめてくれよ!!
「すっげー似合う。」
「……そう思うのは貴方だけですよ。」
「いや、似合う。最高。とりあえず、俺の膝に座れ。ていうか、座ってください。」
 丁重に頼み直して、Lの手を引いた。目の前にLの白い腹がチラつく。
そうか、腹チラってこんなに素敵なものだったのか。
感慨深く頷きながら、向かい合わせにLを自分の膝の上に座らせた。
 と、膝の上の感触に何か違和感を覚える。あれ、まさか……。
俺は、もはや無意識にバッとLのスカートを捲った。
「ぅわっ、何す……!!」
 Lは慌ててスカートを抑えたけれど、はっきり見えた。瞼に焼き付いた。
そうだった、こいつはノーパン族だったのだ。忘れてた…。
「お前、俺を殺す気か!!」
「な…何云ってんですか! 貴方が勝手に……!!」
「ちっくしょー、わかってたら後ろから襲い掛かったのに……!」
 俺はブツブツと文句を垂れながらも作戦を遂行することにした。
もはや、じっくりと今のLの姿を観察する余裕すらなくなってきた。
まあ、目の前にこんなものがありゃ、実際手を出さずにはいられないだろう。
俺はゴソゴソとポケットから、ある物を取り出した。
「……何ですか、それ。」
「お前を気持ちよくさせる機器だ。深いことは気にするな。」
 俺はそれだけ云って、Lの髪に手を伸ばした。そのまま、唇を捕らえる。
「ん……、」
 口腔に舌を挿し込み、貪るように動かす。普段から甘いものばかり食べている
Lの吐息はやはり甘い。俺はぬるぬると舌を動かしながら、手の中にあった
ピンクローターのスイッチを入れた。ブブブ…と鈍い音が耳に届く。
「……ふっ、」
 セーラー服越しにローターを胸に当てる。何か抗議しようとしたLの唇を
強引に吸って黙らせる。いやいやと身体を捻るが、スカートの下で剥き出しになったものが
俺のジーンズに擦れて、Lはびくっと身を硬くして動くのをやめた。
(かわいいやつめ……。)
 今すぐにでも滅茶苦茶にしてやりたい衝動を堪えつつ、俺は丹念に少しずつ角度を
変えたりしながらLの乳首をローターで攻めた。
シャツの上からでもわかる、ぷくりと熟れたものを人差し指で擦る。
くりくりと動かすとLの腰が引けるのがわかった。――逃がさねぇぞ、コラ。
「痛い…です……、」
 ――嘘つけ。もう半勃ちだろうが。
そんな意地の悪い言葉を飲み込んで(今日は別に苛めるつもりもないし)
「じゃあ、こうすっか。」と、手のひらでLの胸を揉んだ。
ちょっと強引なくらいに、ほとんどない肉を胸まで盛り上げて揉みしだく。
何かなぁ、贅沢はいわないけどAカップくらいあったらいいのになぁ。(※無理です)
 それから俺はやっとLのセーラー服を胸の上までたくし上げた。
ぷくん、と紅く尖った乳首に舌を這わせる。それと同時にスカートの下から僅かに
頭をもたげ始めているLのものの先端にローターを当てた。
びくんっと、大きくLの身体が揺れる。
「っや…んん……っ!」
 ちゅうぅっと強くLの乳首を吸う。ローターを持つ反対の手は、ぐいとLの細い腰を
掴んでいる。これで、逃げ場はないはず。
「やめ…いや……っ、」
 こいつの喘ぎ声が日々、明瞭になってきいてる気がするのは俺の気の所為か。
ともかく、俺は目の前の果実にしゃぶりつく。きゅっと軽く歯を立てるとLの身体が、
快感にブルッと震えた。いい調子である。華奢な両腕が伸びてきて、
俺の首筋に縋りついてきた。ああ、かわいいぞ。どうするよ。
 ローターを持ったままの手で、俺はもどかしくジーンズのジッパーを下ろした。
トランクス越しにもわかるほど硬く勃起したペニスを、そのままスカート越しに反り勃った
Lのものにすりすりと擦り付ける。
目の前のLの頬に一層、赤みが差す。乱れた息とは変わってリズミカルに
布地を擦り合わせるとじれったいような痺れた快感がじわじわと奥の方から湧き出てくる。
汗で湿った額同士をくっつけて、ただ擦り付ける行為にLは吐息を漏らした。
じれったくてもどかしいけれど、何だろうこの興奮は。
と、くんっと腰が揺れたのを俺は見逃さなかった。
「お前が腰振ってくれるようになるなんてな……、」
「ふっ…てなんか……、」
「振ったぜ? 自分でわかんねぇの? お前もうずっと前よりやらしい身体になってるもん。
こんな風になってくれるとは、俺も思ってなかったけど……嬉しーよ。」
 へへ、と笑うとLは困ったように眉根を寄せた。
「あっ、」
 急にLが一際、艶っぽい声を上げた。何だ?と思って確認してみると、
俺が彼の腰を抱く腕の先に持っていたローターが尻の辺りに触れたらしい。
ちょっとの間、その存在を忘れていた俺はニヤリとしてLのスカートの後ろを捲った。
白くてつるんとした双球が露わになる。
「使わないと勿体無いからな……、」
 云いながら、俺はLの後ろに手を伸ばした。一度も触れていなかったそこは、
冷たい空気に触れてひくんと反応する。まあ、ローター小さいし大丈夫だろ。
俺はぐいっとローターをLの蕾の中に埋めた。びくっとLの身体が跳ねた。
「ぃ…あ……っ!」
「ちゃんと、いいとこに当たってるか?」
「ん…くぅ……、」
 こくんと遠慮がちに頷いたのを見て、俺はよしよしとLの髪を撫でた。
素直でかわいいので、俺はぐいぐいと布越しにLのものを擦り付ける。
そろそろ限界が近い。内側からLが零した液体に濡れて、スカートのその部分だけ
暗い色に染みている。視覚的にもいやらしくてたまらなかった。
「もうイクか……? L……、」
 やさしく問いかけると、Lは返事の変わりに俺の肩にしなだれ掛かった。







結局、最後には服なんか脱ぎ散らしていつものプレイに戻っていた。
でもまあ、そんなもんだよな、と俺は嬉しそうにカスタードプリンを頬張っているLを
横目に見る。(よくあれだけ激しい運動をしといて、甘いものが食べれたものだ)
俺は気だるい身体を屈めて、脱ぎ散らかされたセーラー服を拾い上げた。
「……クリーニングに出したら通報されそうだな、これ。」
 何か家庭でもドライクリーニングが出来る洗剤があったよなー買ってくるかーと
思いながら俺は、とりあえずそれを洗濯籠に放り込んだ。

 

 

 

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